近年流行しているスイーツとして、「バタークリーム」が気になっている人もいるのではないでしょうか。
バタークリームは独特のリッチな味わいが魅力的であり、かつてはクリスマスケーキに使われていたため日本人の間では非常にポピュラーでした。
 
最近では、バタークリームの魅力が再び注目を集めています。
テレビやその他メディアで特集されることもあり、「バタークリームをおいしく味わってみたい」と思う人も少なくありません。
自分で楽しむのはもちろん、ちょっとしたお土産やふるさと納税などでもバタークリームは人気です。
 
今回は、バタークリームの特徴や種類、ルーツなどについて解説します。
バタークリームの魅力を存分に楽しめるスイーツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

昭和世代の定番だったバタークリームとはそもそも何?

 

 

バタークリームとは、バターで作られたクリームのこと。
バターに砂糖や牛乳、そして卵を加えて、空気を含ませるようにふんわりと混ぜ合わせてクリーム状になったものです。
近年、あまり見られなくなりましたが、かつては日本国内の洋菓子店で多く使用されていました。

 

バタークリームと比較されることが多い生クリームは、生乳を使用していることからあまり日持ちしません。
一方、バタークリームは常温でも1週間程度持ちます。
さらに、シロップを加えたものであれば常温でも1カ月程度持つとされており、日持ちするのが大きな特徴です。

 

もう一つの特徴として、生クリームと比較すると固めだという点も挙げられます。
固めで垂れにくいことからデコレーションに適しており、カップケーキのデコレーションにも使わることが多いです。

 

バタークリームの種類

 

一口にバタークリームと言っても、実際にはさまざまな種類があります。
日本ではバターと砂糖や卵を混ぜて作りますが、地域ごとに材料やレシピが異なるため、味わいや舌触りも多様です。
 
■フランス式
フランス式では、卵黄だけを使用します。
そのため、濃い黄色をしており、とても滑らかに仕上がるのが特徴的です。
コクがあり、チョコレートを含む味が濃い材料との相性がよいとされています。
 
■イタリア式
イタリア式のバタークリームは、イタリアンメレンゲと混ぜ合わせます。
形がとても崩れにくく、口あたりが軽いのが魅力です。
基本的な材料は、無塩バターに卵白、グラニュー糖の3つ。
卵黄を使わないことから色が薄く使いやすい点も特徴として挙げられます。
 
■スイス式
砂糖と卵白を湯煎して砂糖を溶かすのが、スイス式バタークリームです。
滑らかでとても柔らかく、それでいて形が崩れにくいため、ケーキの仕上げやデコレーションに多く使用されます。
 
■ドイツ式
全卵や牛乳を使用し、甘さ控えめに仕上げるのがドイツ式バタークリームです。
濃厚で滑らかな舌触りが魅力であり、ロールケーキの中身などに使用されます。
 
■アメリカ式
バターに砂糖(グラニュー糖)をたっぷりと加えて作り上げるのが、アメリカ式のポイントです。
アメリカでは砂糖をバターの2倍ほど入れるため、非常に濃厚な甘さのバタークリームに仕上がります。
 

かつてバタークリームケーキが日本のクリスマスを席巻した理由

 

日本のクリスマスには、バタークリームを使ったケーキが主流だった時代があります。
日本でバターケーキを楽しむ習慣が広まったのは、1950年頃だとされており、その背景にはアメリカ軍からの影響がありました。
 
当時は第二次世界大戦直後であり、アメリカ兵が日本に駐在していた時代です。
もともとアメリカには、クリスマスにケーキを食べる風習はありません。
しかし、海外に駐在するアメリカ兵には、デコレーションケーキでクリスマスを祝う習慣がありました。
 
そして、クリスマスにケーキを楽しむアメリカ兵の姿を見た日本人が、「クリスマスはケーキで祝うのがグローバルスタンダードだ」と思い込んでしまったのです。
 
また、小麦の輸入を民間企業が始めたことがきっかけとなり、大量に生産されるようになったケーキをクリスマスに楽しむ日本人が一気に増えました。

 

なぜバタークリームが敬遠されるようになってしまったのか?

 

かつてはクリスマスの主役だったバタークリームケーキですが、いつからか敬遠されるようになりました。
現在では、ほとんどのケーキがバタークリームではなく生クリームを使用しています。
 
もともとバターは高級品であったため、高級なバターで作られるケーキに代わり、より安価な生乳を使用した生クリームで作られたケーキが普及するようになったのです。
また、バタークリームは生クリームに比べてクセが強いとされていたことも、敬遠された理由の一つ。
こうして、バタークリームは一般の人々の食生活から徐々に遠ざかっていきました。

 

今食べなきゃ損!バタークリームブームが再来!

 

敬遠されていた頃とは時代が大きく変わり、近年ではバタークリームを使ったスイーツに人気が集まっています。
バターの品質が大きく向上したことや保存技術が進歩したことにより、人々の関心が高まっていったのです。
そして、2010年代中盤よりバターの動物性脂肪が持つ健康への影響に対する見方が変化し、空前のバターブームが到来しました。
 
こうした流れのなか、バタークリームに対する注目度も日に日に高まり、各種メディアの特集やおうち時間を楽しむ人が増えたことが重なったこともあってトレンドになっていったのです。
さまざまなケーキ屋さんで、クセが少なく濃厚なバタークリームを使用したケーキが販売されるようになっています。

 

次に来るバタークリームスイーツは?いま注目するならバタークリームサンド!

 

バタークリームがトレンドとなっている現在において、次に人気が出ると思われる注目のスイーツとしておすすめなのが、「バタークリームサンド」です。
濃厚でリッチなバタークリームを4種類のフレーバーに合わせ、おいしいクッキーでサンドしています。
 

■バターサンド 4個

 


 


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■ラムレーズン
香り立つラム酒にしっかりとつけたレーズンを、濃厚で滑らかなバタークリームに加えています。
上品な味わいが高級感を感じさせる一品です。
 
■フランボワーズ
濃厚なバタークリームに、甘酸っぱいフランボワーズのピューレを合わせました。
ほんのりビターなココアサブレでサンドしており、大人の味わいが楽しめます。
 
■あんバター
あんこを贅沢に使用し、バタークリームと合わせたリッチな品です。
バタークリームの甘味とほのかな塩味があんこと相性抜群で、口に入れた時の満足感は他のお菓子ではなかなか味わえません。
 
■ピスタチオ
バタークリームにローストしたピスタチオを合わせ、ココアサブレで挟んでいます。
鼻に抜けるピスタチオの香ばしさが、やみつきになる一品です。

 
 

まとめ

 

今回は、近年トレンドになっており大注目のバタークリームについてご紹介しました。
濃厚なバターのおいしさを味わえるバタークリームには、現在主流となっている生クリームにはない満足感があります。
また、バタークリームのおいしさをさまざまな形で楽しめるのが、バタークリームサンドです。
ぜひ、お手軽ながら上品で満足感があるスイーツをお楽しみください。

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