2月の節分が終わると、「灯りをつけましょぼんぼりに~」といたるところで桃の節句の音楽が聞こえてきます。

ところで、みなさんは「ひな祭り」の由来について知っていますか?

ひな人形を飾ったりお祝いをしたりするけれど、由来については意外と知らないかもという人も多いです。

また、毎年行っているお祝いの仕方も「これでいいのかな?」と思っている人もいるでしょう。

今回は、ひな祭りの由来やお祝いの仕方についてお話していきたいと思います。

 

「ひな祭り・桃の節句の由来は?」

 

ひな祭りの由来は、江戸時代にさかのぼります。

もともと、日本には旬の食材を神様にお供えし、無病息災を願う風習がありました。

徳川幕府は当時、行事や習わしなどを整備しており、

五節句のうち、三月三日の日を桃の節句の日と位置づけたのが始まりだといわれています。

蓬の入った草餅や邪気を追い払うという言い伝えのあった桃花酒がお供え物として出されていました。

また、貴族の女の子の間で、「ひいな遊び」といって紙で作った人形で遊ぶことが広く行われていました。

それが川に人形を流す「流し雛」へと移り変わり、江戸時代には職人たちの手で人形が作られるようになり、

やがて家に飾るようになりました。ひな祭りの由来はここからきていると

 

「ひな祭りのお祝いの仕方」

 

家庭でもひな祭りの日にはちらし寿司やはまぐりのお吸い物などを食べます。

もともと古くからこれらの食べ物を食べる風習がありました。

ひな祭りのお祝いとして食べられるものの意味について紹介していきたいと思います。

 

●菱餅
菱餅は上から赤・白・緑と三食からなるお餅です。
赤色の部分は、桃の花を表していて、ご先祖様を敬い、厄をはらうという意味があります。
白色の部分は、春の訪れでまだ溶けきれない雪を表し、「清浄」を意味しています。
また、緑色の部分は、春の訪れを感じさせる若草を表現していて、
けがれを追い払うという意味が込められています。
子孫繁栄や長寿の願いが菱形という形に込められているともいわれています。

 

●雛あられ
その昔、「ひなの国見せ」といって、
ひな人形に自然の景色を見せるために女の子が野原や海を駆け巡る風習があり、
そのときに持っていったお菓子が雛あられだと言われています。
白い雛あられは、大地のエネルギーを、赤い雛あられは生命のエネルギーを、
緑の雛あられは木々のエネルギーを表し、雛あられを食べて、
健やかにのびのびと成長してほしいという願いが込められているといわれています。

 

●桃花酒・白酒・甘酒
桃は体の中の邪気を払って、気力や体力を体に取り込むといわれていて、
桃の花びらを漬け込んで作られた桃花酒を飲むようになったのがはじまりです。
桃花酒は中国からきたお酒で、日本ではみりんやお米を熟成させて作られた白酒や甘酒が一般的になりました。

 

●ちらし寿司
ちらし寿司に入っている海老は、長生きを表し、豆は健康に働ける、
れんこんは先の見通しを立てることができるなどの意味が込められており、
ちらし寿司は縁起が良い料理として、桃の節句の日に食べられるようになりました。
また、三つ葉やニンジン、玉子、しいたけなど色とりどりの食材で
見た目も華やかなことからお祝いの席にふさわしい料理として家庭でも定着していったといわれています。

 

●はまぐりのお吸い物
はまぐりは、二つの貝がらが合わさって初めて一つとなります。
このことから仲むつまじい夫婦の象徴として用いられるようになり、
桃の節句の日にはまぐりのお吸い物を食べることで、女の子が一生の伴侶と巡り合い、
仲の良い夫婦としてずっと暮らしていけるようにという意味が込められています。

 

ひな祭りの由来やお祝いの仕方、おすすめのお菓子について紹介してきました。

ひな祭りの日のお祝いを通して、子どもが小さい頃から、日本の伝統的な風習を教え、

家族みんなで季節を愛でながら楽しむことができると素敵です。

お祝いにはこだわりの素材を使用した美味しいお菓子をお祝いの気持ちとして用意しましょう。

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