近年では非常に大きな規模の自然災害が毎年のように発生しており「次は自分の住んでいる地域が危ないかも…」と心配になることも沢山ありますよね。

万が一の災害発生に備えるためには、日頃から防災・減災対策をして、家族で防災・減災についてよく話し合っておくことが大切です。

この記事では、防災と減災の違いについて解説し、防災対策減災対策でできることをご紹介します。

防災と減災の違い

防災とは、災害による被害を防ぎ、被害を出さないようにする取り組むことです。

以前は、災害への対策は防災がメインでした。

一方、減災とは、災害による被害を最小限に抑えるための取り組みのことを指します。

近年では地震や台風など、想定を超える規模の災害が頻発しており、自然災害を完全に予測し、被害を出さないようにするのは困難だとの考えから、減災の取り組みも活発化してきています。

 

家庭でできる防災対策・減災対策

家庭でできる防災・減災対策には、以下のようなものが挙げられます。

 

■定期的に家族で減災会議や防災訓練を

地震や台風などの災害が万が一起きた場合の出火防止や初期消火などの役割、避難方法や連絡方法などを、定期的な家族会議によって決めておくことが大切です。

ハザードマップの確認や家の中で最も安全な場所の確認、避難場所や避難経路などを確認し、もしもの時に迷わなくて済むように明確に役割分担をしておくことが重要でしょう。

定期的に家族会議をすることで、家族一人一人に避難方法の徹底はもちろん、災害時の対応に関する自覚と責任を持たせることも期待できます。

 

■住まいに必要な減災対策

住まいの減災対策としてまず大切なのは、頭上の安全性を確保することです。

家具が倒れてくるのを防ぐために家具転倒防止器具を取り付けたり、家具の配置や収納の仕方などにも気をつけたりするようにしましょう。

また、燃えやすいものを火の近くに置かないことや、ガラス製品などの割れやすいものを高い所に置かないことなども大切です。

 

■災害発生に備えて準備しておくもの

災害が発生したら救助や救援物資の到着までに一定の時間がかかると想定されるため、非常持ち出し品と非常備蓄品、防災準備品の3つに分けて準備をしておく必要があります。

 

<非常持ち出し品>

貴重品:身分証明書や現金、印鑑、健康保険証など

便利品:懐中電灯やマスク、万能ナイフなど

情報収集品:ラジオや携帯電話、小銭、筆記用具など

食料:非常食や飲料水、救急セットなど

 

<非常備蓄品>

食料や衛生用品、ビニールシート、新聞紙、ポリタンクなど

 

<防災準備品>

消火器、軍手、ロープ、はしご、防水シートなど

 

まとめ

近年頻発している自然災害に対しては、日頃からの準備がとても大切です。

防災と減災の違いを整理し、それぞれの重要性を理解しておくことはとても重要でしょう。

また、日頃から家族で防災・減災について話し合い、避難経路や非常時の連絡方法、家の中での安全確保についても確認しておく必要があります。

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