お彼岸は毎年2回、春と秋に行われます。

春のお彼岸は3月、秋のお彼岸は9月ですが、春のお彼岸の時期がいつ始まりいつ終わるかは、

春分の日がポイントになります。春のお彼岸の時期や由来、ぼたもちをお供えする意味などをご紹介します。

 

「春のお彼岸はいつ?」

春のお彼岸の期間は、春分の日が中日になり、その前後の3日間を含めた合計7日間になります。

お彼岸が始まる初日のことを彼岸入り、お彼岸が終わる最終日のことを彼岸明けといいます。

7日間のお彼岸のちょうど真ん中の中日が春分の日です。

春分の日は日本の国民の祝日であり、国民の祝日に関する法律(祝日法)によって、

毎年3月20日から3月21日ごろのいずれかが春分の日になります。

2019年の春のお彼岸は、彼岸入りが3月18日(月曜日)、

彼岸の中日である春分の日が3月21日(木曜日)、彼岸開けが3月24日(日曜日)です。

 

「お彼岸の由来は?」

お彼岸は、仏教用語の到彼岸(とうひがん)に由来するものと言われています。

もともとインドの古い言葉であるサンスクリット語におけるパーラミーまたはパーラミターが、

中国で波羅蜜と呼ばれるようになり、これを意訳した言葉が到彼岸(とうひがん)という言葉になります。

パーラミーは迷いや煩悩のない悟りの境地を表す言葉ですが、

インドや中国から来た仏教の概念と日本古来の先祖を敬う崇拝が融合し、

先祖の住む霊的な世界を彼岸(ひがん)、生者が住む世界を此岸(しがん)と捉えるようになりました。

それによって、他の仏教国には見られない日本独特の行事であるお彼岸が誕生しました。

 

「お彼岸の迎え方」

お彼岸の迎え方としては、春にぼたもち、秋におはぎをお供え物として用意するのが一般的です。

春のお彼岸にぼたもちをお供え物とする由来については、

春は桜などの多くの花が咲き誇る季節であり、春に咲く花のひとつに牡丹があります。

お供え物の原料であるあずきの粒の色が牡丹に似ていることから、

ぼたん餅と呼ばれるようになり、やがてぼたもちになったとされます。

秋のお彼岸におはぎをお供え物とする由来については、

あずきの粒を秋の七草のひとつである萩の花に見立てて、

萩餅やお萩餅と呼ぶようになり、やがておはぎになったとされます。

 

「お供え物におすすめのお菓子は?」

 

お彼岸の際にはお寺や知り合いの家などにお菓子をお供え物として持っていきますが、

どのようなお菓子を持っていけばよいかは悩みどころです。

そんなときは、日持ちがするお菓子がおすすめです。

お供え物は比較的長い期間置いておくことになるので、

傷みやすい物だと衛生的に良くないほか、お供え物としても失礼になってしまいます。

日頃の感謝の気持ちが伝わるようなギフトとして、日持ちがするお菓子を用意しましょう。

さらに、こだわりの素材を使用した無添加のおいしいお菓子であれば、

感謝の気持ちがより伝わりやすくなります。

これらの観点から、おすすめのお菓子をピックアップしてみました。

 

まとめ

春のお彼岸についてご紹介してきましたが、日本人の季節を愛でる気持ちがよく理解できたのではないでしょうか。

また、悟りを表す仏教の概念と日本の先祖崇拝が融合した、日本独特のお彼岸の意味にも深いものがあります。

春のお彼岸には先祖や家族、周りの人に想いを寄せてみませんか。

お彼岸のお土産や贈り物には、こだわりの素材を使用した美味しいお菓子を感謝の気持ちとして贈りましょう。

PAGE TOP